70種類もの最先端アプリケーションがGPUアクセラレーターをサポートし、高速シミュレーション実現|NVIDIA
 

70種類もの最先端アプリケーションがGPUアクセラレーターをサポートし、高速シミュレーション実現

 
 

アプリケーション開発者がアクセラレーテッド・コンピューティングを推進しており、 高品質な製品の開発や科学的知見の探索などが可能に

2012年11月12日 - ユタ州ソルトレークシティー(SC12) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、今年に入ってGPUアクセラレーションをサポートするようになった人気アプリケーションが70本に上り、その結果、研究者やエンジニア、デザイナーがGPUアクセラレーションを利用できるアプリケーションの総数が200本を超えたと発表しました。

GPUアクセラレーションに対応した最新アプリケーションから3本を紹介します。

  • ANSYS® Fluent®:ANSYS Fluentを利用すると、燃料費を何百万ドルも節約できる、空気力学的特性に優れた自動車や飛行機を開発したり、集積回路パッケージの熱管理性や信頼性を高めたりすることができます。ANSYS Fluentには、ANSYS Mechanical™など、市場をリードするNVIDIA® CUDA®アプリケーションがいくつもありますが、今回あらたに、シングルGPUをサポートしたベータ版ソルバーがひとつ追加されました。
  • MSC® Nastran®:MSC NastranはGPUで高速実行が可能な構造力学シミュレーション・アプリケーションで、世界中の自動車メーカーで採用していないところがないと言えるほど普及しています。このアプリケーションを使用すると、自動車分野でユーザーが一番気にする特性であるNVH(騒音、振動、ハーシュネス)を最適化することができます。
  • CHARMM:CHARMMは、生物学的プロセスを分子レベルで研究する際に最もよく使われているアプリケーションです。CHARMMにGPUアクセラレーションをかけると、疾病の鍵を握るタンパク質の役割やそのタンパク質と医薬品候補物質との関係を正確に研究し、効果的な治療方法を開発することができます。

Intersect360 ResearchのCEO、アディソン・スネル(Addison Snell)氏は、次のように述べています。「GPUコンピューティングは、当初、CUDAをダウンロードして自分のアプリケーションに適用し、高速化して研究に利用しようという研究者のあいだに広がりました。いまは、GPUで最適化された商用ソフトウェアが次々に登場し、エンジニアリングやビジネスの分野でもさまざまなコンピューティングに高速化が応用されるようになりました。」

このほかにも、以下のように、GPUで高速化されたアプリケーションが各種、開発されていたり、あるいは、すでに発売されていたりします。

  • コンピューター支援エンジニアリング:Agilent ADS & EMPro、ANSYS Mechanical、CST MWS、MSC Nastran、Marc、OpenFOAMソルバー・ライブラリー、RADIOSS™
  • 防衛・情報活動:DigitalGlobe Advanced Orthoシリーズ、Exelis (ITT) ENVI、Incogna GIS、Intergraph Motion Video Analyst、MotionDSP Ikena ISR、PCI GEomatics GXL
  • メディア・エンターテイメント:Adobe CS6、Autodesk 3ds MaxおよびMaya、Blackmagic DaVinci Resolve、Chaos V-Ray RT、Elemental Server、Telestream Vantage
  • 石油・ガス:Acceleware AxRTM、ffA SVI Pro、Headwave Suite、Paradigm Echos RTM、Schlumberger Visage、WesternGeco Omega2 RTM
  • 科学計算:AMBER、CHARMM、Chroma、FastROCS、GAMESS、GROMACS、GTC、WL-LSMS、MATLAB、MILC、NAMD、QUDA、VASP、VMD
  • 気象・天気予報:COSMO、GEOS-5、HOMME、HYCOM、WRF、NEMO、NIM

GPUによる高速化に対応したアプリケーションの全リストは、www.nvidia.co.jp/teslaappsにあります。

最もアクセスしやすい並列プロセッサー

普及している高級言語や自動並列化コンパイラで簡単にプログラミングができる超並列GPUアクセラレーターの登場により、いま、アプリケーション・パフォーマンスを最大化しようという動きが開発者のあいだに広がっています。

アクセラレーターの登場により、CやC++、Fortranといった使い慣れた言語やディレクティブ・ベースのOpenACC規格プログラミングモデルでアプリケーションを劇的にスピードアップできる柔軟性が手に入ったわけです。

並列コンピューティングのプラットフォームおよびプログラミングモデルであるNVIDIA CUDAでは、このような高級言語でシンプルな拡張を利用するだけで並列度を指定することが可能です。現行のNVIDIA GPUはすべてCUDAプラットフォームをサポートしているので、CUDA対応のGPUは、現在、世界全体で4億1500万個も利用されていることになります。

アクセラレーテッド・コンピューティングおよびGPUアクセラレーションをサポートしたソフトウェアについては、11月12日から15日まで開催されているSC12のNVIDIAブース(2217番)に詳しく展示されています。

CUDAについて

CUDAは、NVIDIAが開発した並列コンピューティングのプラットフォームおよびプログラミングモデルです。CUDAを利用すると、GPUのパワーを活用し、コンピューティングのパフォーマンスを劇的に高めることができます。

NVIDIA CUDA GPUについての詳しい情報は、Tesla® GPU ウェブサイトをご覧ください。CUDAについての詳細を知りたい場合、あるいは、その最新バージョンをダウンロードしたい場合は、CUDAウェブサイトをご覧ください。そのほか、NVIDIAニュース&イベントにおいて、NVIDIA関連のニュース、会社や製品に関する情報、動画/画像など、さまざまな情報を提供しています。ツイッターは@NVIDIATeslaです。

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1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると5,000件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細については www.nvidia.co.jp または日本語サイト //www.nvidia.co.jp をご覧ください。

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