世界最大のゲノミクス研究所、DNA塩基配列が決定できるクラウド・ベースのサービスを NVIDIA GPUで高速化し、安価に提供|NVIDIA
 

世界最大のゲノミクス研究所、DNA塩基配列が決定できるクラウド・ベースのサービスを NVIDIA GPUで高速化し、安価に提供

 
 

BGIのEasyGenomicsサービス、 オーダーメード医療の普及に向けた動きを一歩促進

2012年4月25日 - ボストン、Bio-IT World 2012 -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、次世代シーケンシング(NGS)によるバイオインフォマティクス解析を比較的安価にクラウドで行えるサービスが、世界最大のゲノミクス研究所であるBGIから提供されることになったと発表しました。

中国深せんに本拠を置くBGIが提供する「EasyGenomics」というこのサービスは、直感的に操作できるユーザー・インターフェースとBGIの自動パイプライン解析、ソフトウェア、ツールとを組み合わせたものです。これらを世界最大のシーケンシング・プラットフォームと統合し、生物学者や生命情報科学者、最終的には医師が必要とするものを提供し、データからDNA塩基配列を決定する解析を自動で行えるようにするわけです。

EasyGenomicsはNVIDIA GPUでDNAビッグデータの解析処理をスピードアップし、CPUベースのシステムでは日単位もの時間がかかる処理を時間単位で完了することができます。この結果、最先端のゲノミクス研究を行える研究者が世界的に大きく増大し、オーダーメード医療の普及に向けて科学の世界が大きく前進するものと思われます。

BGIは、2012 Bio-IT World Conference and Expoにおいて、生物学者や生命情報科学者の方々を対象に新サービスの無償トライアルを受け付けています。詳しい情報や応募方法などはEasyGenomicsウェブサイトをご覧ください。

BGIバイスプレジデントのリン・ファング博士は、次のように述べています。「少しでも多くの研究者の方々にDNA塩基配列決定データの処理を簡単かつ安価に高速化していただけるようにすることで、複雑な疾病研究のみならず、ヘルスケアの現実的な手法として臨床診断にもゲノミクスを応用できるようにしたいとBGIでは考えています。GPUアクセラレーションの登場で、かつてないほどのスピードでDNAの塩基配列を求めるデータの処理が行えるようになりました。従来は5日もかかっていたものがわずか5時間で終わるようになったのです。このEasyGenomicsをクラウドで完全に展開した暁には、ゲノミクス研究に革命的な変化が起きると思います。」

EasyGenomicsクラウド・サービスは、NVIDIA® Tesla® M2070 GPUとM2075 GPUを搭載したハイブリッド・コンピューティング・システムを使用します。このGPUがCPUと協力してDNA塩基配列を決定するデータの解析を高速で処理するのです。BGIでは、最終的にNVIDIA Tesla GPUの数を数百個追加してEasyGenomicsサービスをアップグレードし、数千人のユーザーをサポートできるようにしたいと考えています。

NVIDIAのTeslaビジネス担当シニア・ディレクター、スミット・グプタ(Sumit Gupta)は次のように述べています。「今年はシーケンシング・コストが急激に低下し、1,000ドルでゲノムが取得できるようになる可能性があります。ゲノム・シーケンサーから押し寄せる洪水のようなデータに、皆、溺れてしまうでしょう。BGIのEasyGenomicsサービスはGPUコンピューティングの能力を活用し、ゲノミクスのビッグデータという新しい問題を簡単かつ安価に解決できる方法を科学者に提供するもので、これにより、効果的なオーダーメイド医療を安価に提供できる時代が近づくものと思われます。」

BGIでは、優れた医薬品の開発やヘルスケアの向上、遺伝子強化食品の開発などを目的として、植物や大腸菌からジャイアントパンダにいたるまで、さまざまな生命体についてゲノムのシーケンシングを行うという画期的な研究を進めています。BGIの目的は最先端のゲノム科学を多くの研究者が利用できるようにすることで、その目的に向け、中国深せんの本部とマサチューセッツ州ケンブリッジおよびデンマークのコペンハーゲンにある支部を通じて努力しています。BGIについての詳しい情報は、//www.genomics.cnをご覧ください。

NVIDIA Tesla GPUについて
NVIDIA Tesla GPUはNVIDIA CUDA®並列コンピューティング・プラットフォーム採用の超並列アクセラレーターです。Tesla GPUはハイパフォーマンスコンピューティング、計算科学、スーパーコンピューティングに対応できるように基礎から設計したプロセッサーで、科学的アプリケーションや商用アプリケーションにおいてCPUのみのアプローチよりも劇的に高いパフォーマンスを提供することができます。Tesla GPUは、現在、スーパーコンピューターの世界トップ5台の3台に採用されています。

NVIDIA Tesla GPUについての詳細は、Teslaウェブサイトをご覧ください。CUDAの詳細について知りたい場合、あるいは最新バージョンをダウンロードしたい場合、CUDAウェブサイトをご覧ください。そのほか、NVIDIAニュース&イベントにおいて、NVIDIA関連のニュース、会社や製品に関する情報、動画/画像など、さまざまな情報を提供しています。ツイッターでも情報を提供しています(@NVIDIATesla)。

About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると4,500件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細についてはwww.nvidia.co.jpまたは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

# # #

本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPU、に関する特許の影響など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパー ティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジーの開発あるいは既存の製品やテクノロジーの改 良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2012年1月29日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

Copyright® 2012 NVIDIA Corporation. All rights reserved. NVIDIA、NVIDIAのロゴ、TeslaおよびCUDAは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。その他の会社名および製品名は、それぞれの所有企業の商標または登録商標である可能性があります。機 能、価格、可用性、および仕様は予告なしに変更されることがあります。