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| Integral Videography(IV)の原理 拡大 |
裸眼立体視は、様々な手法での利用が可能です:そのひとつが、土肥教授の研究グループの廖洪恩(Hongen Liao) 特任准教授、土肥研究室博士課程大学院生のNicholas Herlambang氏らが研究を進めているIntegral Videography(IV)と呼ばれる手法です。IVではマトリクス上に並んだ微細な凸レンズから成るマイクロレンズアレイと液晶パネルを貼り合わせた特殊なディスプレイを用います。そして各一つ当たりの微細レンズの直下には約100個程度の液晶画素が配されるような仕組みになっており、凸レンズにより各液晶画素からの光を様々な方向に投影されます。三次元空間上にある表現したい物体に対して複数の方向から光線を与え、結像させることにより、立体像が空中に物体が置いてあるように見えます。
このIV方式は空間に三次元像を投影するため、人間の左右の2つの目はそれぞれ違う映像を与える両眼立体視方式上で、特殊な眼鏡や視点追跡を用いることなく、同時に複数の観察者がディスプレイ前の広い範囲から三次元像を観察することが可能であるという利点を有しています。
研究グループでは、CTやMRIスキャンなどからリアルタイムで得られた人体内部の断面図をボリュームテクスチャとして扱い、これをボリュームレンダリングして3D画像として再構築するだけでなく、さらにこのIVシステム用の立体視の動画映像として表示させるシステムの開発に2000年頃から取り組み始めました。
これは人体内部の様子をリアルタイム立体視させる画期的なシステムとなるわけですが、ボリュームレンダリングですら高負荷であり、それをさらに立体視映像用の処理も行うので、その演算量は膨大です。
それぞれの映像フレームに対して、いわば無数の角度から見た映像を同時表示することになります。動画像の中でフレーム数を増やし、膨大な計算量を、高密度かつ短時間にこなす必要があるのです。
2001年の研究では、512×512解像度画像からなるボリュームデータのリアルタイムなボリュームレンダリングと裸眼立体視再構成処理を、Pentium III 800MHzのPCで実装したところ1フレームの生成に十数秒が掛かりました。これを高速化するために、当時は最新であった60個のCPU(UltraSPARC III 900MHz)を搭載したハイパフォーマンスコンピュータでも実装してみましたが、結果は5fps(毎秒5コマ)でした。現実には、決して高速と言えるものではありませんでした。
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