NVIDIA、GPUコンピューティングの開発者を対象に研究、トレーニング、認証のプログラムを新設|NVIDIA
 

NVIDIA、GPUコンピューティングの開発者を対象に研究、トレーニング、認証のプログラムを新設

 
 

新しい教育構想でCUDA開発者のエコシステムを現状の350大学からさらに増強

2010年6月1日 - ハンブルク ISC 2010 - NVIDIA (本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、並列処理のNVIDIA® CUDA™アーキテクチャを取りまくエコシステムにとって大きなメリットを持つ、グラフィックス・プロセッシング・ユニットによる汎用コンピューティング(GPGPU)の分野を発展させる新しいプログラムを開始したと発表しました。

CUDAについてはすでに数千本もの論文が発表され、教育カリキュラムに組み込んだ大学もこの1年間で3倍に増加し、350校を超えました。今回、新しく開始されたプログラムは、GPUの教育と利用をさらに拡大するものと期待されます。

新設プログラムの主な内容は以下のとおりです。

  • CUDA Certification-高い能力を持つGPGPUエンジニアに対するニーズが高まっていることを受けて開始されるもので、GPUによる超並列プログラミングの能力を認定する初めてのプログラムです。
  • CUDA Research Center-複数の研究分野でGPUコンピューティングを活用している研究機関を認定するプログラムです。
  • CUDA Teaching Center-コンピュータ・プログラミングの中核カリキュラムでGPUコンピューティングの手法を取りあげる機関を正式に認定するプログラムです。

このほかNVIDIAでは、オンライン・ポータルのNVResearchを新しく立ちあげます。ここでは、NVIDIAがサポートし、世界各地で進められている研究プロジェクトの情報を得ることができます。同グループが推進する教育系あるいは研究系のプログラムについても、詳細を知ることができます。

NVIDIA CUDAグループのジェネラルマネージャー、スタンフォード・ラッセル(Sanford Russell)は、次のように述べています。「CUDAプログラミングモデルをカリキュラムに採用している大学は世界全体ですでに350校を超えており、GPUを使うアプリケーションを積極的に開発しているプログラマも10万人を超えています。今回新設されたプログラムはこの流れを後押しし、コラボレーションを促進して、さまざまな産業にGPGPUを浸透させる原動力となるでしょう。」
CUDA Certificationプログラムは、高い能力を持つ並列処理のプログラマに対するニーズが業界で盛りあがっていることに対応するものです。NVIDIA CUDA Certified Engineerに認定されるためには、CUDAのアーキテクチャとプログラミングモデルについて適切な知識を十分に持っていること、また、CUDA構造を一般的なアルゴリズムの枠組みに適用できること、CUDA Cのコードで最高のパフォーマンスを得るために必要な最適化手法を深く理解していることを示す必要があります。

CUDA Research Centerプログラムは超並列コンピューティングの最前線を走る大学や研究機関の研究グループ間にコラボレーションを醸成・認定するものです。このプログラムのメリットとしては、鍵となる研究者や学者が参加するイベント、NVIDIAテクニカル・リエゾンの任命、オンラインや対面による特別トレーニング・セッションへの参加などがあります。

CUDA Teaching Centerプログラムのようなプログラムをハードウェア・ベンダーが大学向けに提供するのは初めてのことです。このプログラムのメリットとしては、ラボ・コンピュータの教育に用いる教育キット(教科書、ソフトウェア・ライセンス、CUDA対応GPU)の寄付が受けられるほか、さらに多くのハードウェアが必要な場合にアカデミック・ディスカウントの適用も受けられます。

CSIROコンピュテーショナル&シミュレーション・サイエンス・プラットフォームのリーダー、ジョン・テイラー(John Taylor)博士は、次のように述べています。「CSIROはスーパーコンピューティング・センターの中でも早い時期にGPUとCPUを組み合わせて使用し、その結果、アプリケーションの処理速度を200倍にも高めることに成功しました。我々はCSIRO GPUクラスタを今後も活用していく計画であり、今回、CUDA Research Centerに認定されたことは大変名誉なことだと考えています。この認定によりCSIROは、今後、費用対効果が高い形で、『巨大科学』で必要とされる計算課題において世界的競争力を持つことができます。」

CUDA Research CenterプログラムとCUDA Teaching Centerプログラムは世界全体を対象としており、アジア、欧州、北米の研究機関が認定されています。CUDA Research Centerには、ジョンズ・ホプキンス大学(米国)、ナンヤン大学(シンガポール)、オストラヴァ工科大学(チェコ共和国)、CSIRO (オーストラリア)、SINTEF (ノルウェー)がすでに認定されています。CUDA Teaching Centerには、マクマスター大学(カナダ)、ニューヨーク州立大学ポツダム校(米国)、カリフォルニア州立工科大学サンルイス・オビスポ校(米国)、ITESM (メキシコ)、チェコ工科大学(チェコ共和国)、青島大学(中国)がすでに認定されています。

今回新設されたプログラムは、既存プログラムのCUDAセンター・オブ・エクセレンスを補完するものとなります。CUDAセンター・オブ・エクセレンスはGPUによる並列処理の推進を主眼とした有力大学、10校のネットワークで、ケンブリッジ大学、中国科学院、ハーバード大学、メリーランド大学、国立台湾大学、東京工業大学、清華大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、テネシー大学、ユタ大学が認定されています。

NVIDIAの研究活動および新設プログラムに関する詳しい情報は、NVResearchサイトをご覧ください。

NVIDIA について

NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米フォーチュン誌でNVIDIAは半導体産業におけるイノベーション分野で2年連続して1位にランキングされました。より詳しい情報については、www.nvidia.com あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

本参考情報に記載されている記述の中には、新NVIDIA CUDA プログラムに関する利点、特徴、影響および性能など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、より効率かつ迅速な技術開発、並列処理におけるCPUの採用、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、技術開発および競合による影響、ユーザの嗜好および需要の変化、競合製品のユーザの採用、業界標準およびインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2010年5月2日を末日とする四半期レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

本案件に関するお問合せ先:

エヌビディア
マーケティング本部 広報/マーケティング・コミュニケーションズ
中村
Emailアドレス: knakamura@nvidia.com
Tel: 03-6743-8712 Fax: 03-6743-8799

エヌビディア広報事務局
共同PR株式会社 武内 / 渡部
Emailアドレス: n-takeuchi@kyodo-pr.co.jp / hi-watanabe@kyodo-pr.co.jp
Tel: 03-3571-5326 Fax: 03-3574-0316