IRIDAS

 
 

チャレンジ:


映画鑑賞もずいぶんと変化しました。現在映画館では実写立体3D作品が非常に人気となり、多くの興行収入利益をもたらしています。「アバター」の興行収入は25億ドルを超え、「アリス・イン・ワンダーランド3D」については、封切後週末の興行収入記録を塗り替えました。公開が予定される「トロン・レガシー」は大ヒットとなることでしょう。

しかし、このような映画を予算内で公開予定に間に合うよう制作し、かつ魅力的な視覚効果を創り出すことは、現在抱える制作課題により引き続き困難です。ワーナー・ブラザーズやインダストリアル・ライト&マジックをはじめとする世界で最も有名なポストプロダクションでも、これらの問題を解決する新しい技術やプロセスを探しています。

現在の実写3D映画の撮影では、2台の別のカメラ(右目用と左目用)で撮影した2つの映像の結合が必要となりますが、全く同じカメラやレンズは二つとないため、全ての映像において2つの映像を同調させることは困難です。さらに複雑なことに、RAW で撮影する場合には、レビューするまでそれら映像が正確に同調しているか確認する方法がないため、未加工映像のトランスコーディングやワークステーションへの転送そしてレンダリングといった、時間のかかるコンピュータ作業が増えることになります。撮影監督やチームが撮りたての映像を確認できるよう、これらの作業は全て途切れなく迅速に行われる必要があります。

もし、映像が同調せず再度撮影が必要な場合は、一からやり直しとなってしまいます。動画を評価することが3D映像の有効性を評価する最良の方法であり、時間や複雑さも増すことから、複数のショットを同時にレビューできることが必要になってきます。

ソリューション:


IRIDASは、再生や色補正そしてワークフロー自動化についてのソリューション開発をおこなう、映画・放送業界向けのソフトウェア開発会社です。IRIDASでは、制作プロセスにおけるアーティストと映像との相互作用のありかたを再評価し、リアルタイムでの3Dコンテンツのレビュー および改善のためのツールを先駆けて開発しています。

NVIDIA Quadroプロフェッショナル・グラフィックを備えたIRIDASのソリューションは、制作プロセスをリアルタイムに近づけ効率的にすると同時にコストも削減するようデザインされています。HD-SDI ストリーム処理能力を持つNVIDIA Quadroデジタル・ビデオ・パイプラインの使用により、IRIDASのリアルタイムRAW テクノロジーは、グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)なしでは1日以上かかるカメラとワークステーション間のRAW ファイルのトランスコーディングの時間を完全省略します。

IRIDASのリアルタイムRAWでは、レンダリング品質処理をリアルタイムで4K解像度まで可能にし、(SI-2K カメラや ARRIFLEX D-21デジタルカメラなど)どんなデジタルフィルムカメラからも直接RAWファイルを瞬間的にレビューすることができます。この種で唯一のソリューションであるリアルタイムRAWは、ほとんどのコンピュータ作業をNVIDIA Quadro GPU の超並列処理の力で行います。これにより、従来の時間のかかるオフライン・トランスコーディング・プロセスでの映像と同等またはそれ以上の品質でのフルスピード再生が可能になります。

「私達は2000年にIRIDASを設立した時、すでにGPUの力とそれが映画制作にもたらす有利性について認識していました」と話すのは、IRIDAS の最高執行責任者であるパトリック・パーマー(Patrick Palmer)氏。「NVIDIA GPUのパラレル・コンピューティング機能により、重要な映像レビュープロセスは飛躍的に加速し改善されており、これは3D制作に大いに有益です」

どこでも撮影が行われる時代、ポータブルのフィルムセットが必要になる場合が多々あります。高価で大きな中央処理装置、CPUs、を必要とするのに比べ、一つの強力なNVIDIA Quadro GPUによるIRIDASの映像レビュープロセスならば、可動式ワークステーションでも映像レビューができます。これにより、映画制作の柔軟性が高まり劇的なコスト削減が可能なります。

インパクト:


NVIDIA Quadro GPU搭載のIRIDASリアルタイム3D映像レビューの導入により、レンダリング・プロセスの時間が短縮された分クリエイティブ・プロセスが増大し、その結果より優れた画像技術がより迫力ある映画を生み出し、観客を沸かせています。

2009年公開の「マイ・ブラッディ・バレンタイン」や、近日公開予定の「ストリートダンス3D」そして「ジャッカス3-D」の画期的な効果を担当したポストプロダクション、ParadiseFX社のクリエイティブ・ディレクターであるジョー・バン・ダルセム(Joe Van Dalsem)氏は次のように語っています。「日々IRIDASに感謝しています。その日撮影された全ての3D映像のレビューと品質管理を数時間で行うことができますからね。NVIDIA Quadro搭載のIRIDASを使用する前は、同じ作業に1週間またはそれ以上かかっていました」

「もし、あなたが撮影監督で、ショットに関するあなたの決定を撮影クルー全体が待っている場合、あなたはその決定過程を出来る限り効率化する必要があります」とパーマー氏は付け加え、「待っている余裕はありません。しかしNVIDIAがあれば待つ必要はないのです。CPUを含む高価なハードウェア構成を購入する代わりに、より効率的なGPUを利用することで、標準的な制作において私達は数十万ドルのコストを削減しています」 と締めくくりました。

3Dや従来の2Dを扱う映画制作会社や放送局にとって、IRIDAS はコストを抑えた制作ワークフローの促進を提供します。より早く高品質なテクニックを映画制作会社に提供し映画制作を次の段階へと先導することで、世界中の観客により良い観賞体験をもたらす―これら全てはNVIDIA Quadroプロフェッショナル・グラフィックを使用することで可能になっています。

さらなるインパクト: シリコンイメージ社の HD デジタルカメラがIRIDAS と NVIDIA GPU の技術を活用

高画質デジタルカメラ製造業者であるシリコンイメージ社では、映画制作プロセスをさらに効率化させるためにIRIDAS と NVIDIA両社の技術を活用しています。NVIDIA GPUにより直接コンピュータへの未加工映像のストリーミングを可能にする、市場で初めての革新的な2KデジタルカメラであるSI-2Kカメラは、撮影現場でのカラーマネジメント用にIRIDAS スピードグレード・テクノロジーを完備しています。SI-2Kカメラのその価値と品質は、2009年アカデミー賞で最優秀作品賞ならびに最優秀撮影賞を受賞した映画「スラムドッグ$ミリオネア」の制作で使用されたことでも証明されています。

シリコンイメージ社は最近、2K未加工映像のストリーミングおよびキャプチャー、立体的修正、視覚化、レコーディングの同期化、そしてライブステレオ、左右の独立、SMPTE HD-SDIジェンロック・アウトプットの同時生成を可能にした。初の新しいステレオカメラであるSI-3Dライブ・デジタル・シネマ・カメラを発表しました。 このカメラは、 NVIDIA 3D Visionのアクティブ・シャッター・グラスや撮影現場用モニターの120Hz 3DTVへの直接表示もサポートしています。

「シリコンイメージ社は、ハリウッドにおけるアカデミー賞を受賞するような作品の撮影・制作方法を効率化しました。それが今の3Dです」 と語るのは、シリコンイメージ社CEOのアリ・プレスラー(Ari Presler)氏。「IRIDASカラーマネジメントとNVIDIA Quadroプロフェッショナル・グラフィック・ハードウェア搭載のSI-3Dシステムは、完全な3Dの取得、HD-SDIブロードキャスト・レンダリング、立体的可視化、そして撮影後の制作ワークフロー構築ツールを可能にします」

「SI-3Dシステムにより、3Dデジタル映画制作は確かに次のレベルに向かっています」と話すのは、SAW 3D の制作責任者、ダン・ヘフナー(Dan Hefner)氏。「SAW VIIでは非圧縮未加工立体映像を撮影しており、出来上がりの映像品質や立体効果、そして色再現を現場で直ぐに見ることができます」

SI-3D ライブは実写3D映画の生産力を高め、それはライブ3D放送にとっても利点となることでしょう。 SI-2K 3D ライブでは放送品質のアウトプットが可能なため、ディレクターはレビューと色補正をリアルタイムで行うことができます。ライブコンサートやスポーツイベントが別会場において3Dで放映されれば、より多くの観客がそれらを体験できるようになります。この技術により、3Dコンテンツの制作および配信における新たなビジネスチャンスが広がることでしょう。