NVIDIA、ARMプラットフォームをサポートした|NVIDIA
 

NVIDIA、ARMプラットフォームをサポートした

 
 

MPI最適化、ガイド付き解析、プログラミング性やパフォーマンスの向上などを実現

2013年6月18日 - ISC 2013(ドイツ、ライプツィヒ) - NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、並列コンピューティングのプラットフォームおよびプログラミングモデルであるNVIDIA® CUDA®の最新バージョンを公開したと発表しました。最新バージョンでは、ARMベースのプラットフォームが初めてサポートされました。

//developer.nvidia.com/cuda Toolkitから無償でダウンロードできる最新版のCUDA 5.5リリース候補版を使うと、プロセッサ・エコシステムが急速に拡大しており、x86 CPUベースの約10倍もの市場を持つようになったARMプラットフォームでもGPUアクセラレーテッド・コンピューティングのパワーを活用することができます。

最新リリースは簡単に使える堅牢な開発プラットフォームで、科学や工学、モバイル、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)など最先端のアプリケーションをARM CPUベースのシステムやx86 CPUベースのシステムで開発することができます。

NVIDIA GPUコンピューティング・ソフトウェアのジェネラルマネジャー、イアン・バック(Ian Buck)は、次のように述べています。「CUDAは2006年から開発に利用されていますが、その後、CUDA GPUが進化してその速度が指数関数的に高まったことから、x86ベースのシステムで動くアプリケーションのパフォーマンスが飛躍的に向上しました。最新のCUDAではARMのサポートが実現されたので、今後は、幅広い次世代HPCプラットフォームのアプリケーションにGPUアクセラレーションをすばやく、かつ、簡単に付与することが可能になります。」

高性能なCUDA対応GPUアクセラレータと低消費電力なARMベースのSoCを組み合わせてARMベースのシステムを構築すれば、高いエネルギー効率が求められるコンピューティング市場の開拓が可能です。たとえば、防衛、自動車、エネルギー探査、モバイル・コンピューティング、ロボティクス、科学研究、HPCなどの分野です。

堅牢な並列プログラミング機能
CUDA 5.5には、ARMプラットフォームのネイティブ・サポートのほかにも、以下のように、パフォーマンスや生産性を高める新しい機能が数多く用意されています。

  • Hyper-Qサポートの拡張 - 各種Linuxシステムにおいて複数MPIプロセスにまたがる形でHyper-Qが使えます。
  • MPI作業負荷の優先順位付与-クリティカル・パスのCUDAストリームに対してアプリケーション・デベロッパが優先順位を付与し、アプリケーション全体の実行を最適化することができます。
  • ガイド付きパフォーマンス解析-パフォーマンス・ボトルネックを発見し、最適化の処理を行うまでのプロセスをステップ・バイ・ステップでガイドしてくれる機能がVisual ProfilerとNsight Eclipse Editionに搭載されました。
  • x86における高速クロスコンパイル-x86プロセッサ上のARMコードをコンパイルし、コンパイルが完了したアプリケーションをARMへ移動するという形が可能となるため、大規模アプリケーションの開発期間を短縮できます。

CUDA 5.5には、このほかにもさまざまなプログラミング・ツールやGPUアクセラレーション対応数学ライブラリ、x86ベースやARMベースのプラットフォームに関する各種ドキュメントなどが用意されています。

  • 堅牢なプログラミング・ツール - • CUDAのコンパイラからデバッガ、パフォーマンス解析ツールまでをフルサポートしています。
  • GPUアクセラレーション対応数学ライブラリ-FFT、RNG、BLAS、疎行列演算、5,000種類近い信号処理や画像処理のプリミティブが用意されたNVIDIAパフォーマンス・プリミティブ(NPP)ライブラリがあります。
  • ドキュメント/プログラミング・ガイド- • 各種ドキュメントやサンプル・コードなどが用意されており、GPUアクセラレーテッド・コンピューティングのメリットを活用する方法がすばやく学べます。

CUDAについて
CUDAは、NVIDIAが開発した並列コンピューティングのプラットフォームおよびプログラミングモデルです。CUDAを利用すると、GPUのパワーを活用し、コンピューティングのパフォーマンスを劇的に高めることができます。CUDAプログラミングモデルは累計ダウンロード数が180万回以上、サポートする最先端の工学アプリケーションや科学アプリケーション、商用アプリケーションが200種類以上と、GPUアクセラレーテッド・コンピューティングを活用したいと考える開発者のあいだで圧倒的な人気を誇っています。また、世界640校以上もの大学でカリキュラムに組み込まれています。

CUDAについての詳細を知りたい場合、あるいは、その最新バージョンをダウンロードしたい場合は、CUDAウェブサイトをご覧ください。CUDA for ARM開発キットの注文は、SECO Groupまでご連絡ください。

About NVIDIA
1993年以来、NVIDIAはビジュアルコンピューティングにおける、芸術と科学の先駆者であり続けています。NVIDIAのテクノロジは、ゲーマーから科学者、消費者から企業顧客にいたるまで、すべての人々にとって、ディスプレイの世界を双方向的発見の世界へ一変させています。当社の詳細についてはwww.nvidia.comおよび//blogs.nvidia.com、または日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

###

本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPUおよびNVIDIA Tesla GPUアクセラレータの効果、恩恵など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Qの2013年4月28日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

Copyright® 2013 NVIDIA Corporation. NVIDIA、NVIDIAのロゴ、TeslaおよびCUDAは米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。その他の会社名および製品名は、それぞれの所有企業の商標または登録商標である可能性があります。機能、価格、可用性、および仕様は予告なしに変更されることがあります。