NVIDIA GRID、仮想デスクトップでグラフィックスのフル活用を可能に|NVIDIA
 

NVIDIA GRID、仮想デスクトップでグラフィックスのフル活用を可能に

 
 

PCと遜色ないグラフィックス体験をCitrixユーザに提供

2013年5月22日 - Citrix Synergy(カリフォルニア州アナハイム) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、Citrix XenDesktop 7搭載のNVIDIA GRID™ vGPU™を投入し、エンタープライズ各社がデスクトップ仮想化でグラフィックスをフル活用できる状況が整ったと発表しました。

最近は社員が個人所有のノートパソコンやポータブル・デバイスを仕事で使うことが増えていますが、これに伴う課題に対応できるのがNVIDIA GRID vGPUテクノロジです。このような場合、デスクトップ仮想化テクノロジを利用してコンピューティング資源にアクセスすることが多いのですが、この方法は、今まで、標準的なエンタープライズ・アプリケーション以外にはあまり普及していませんでした。BIM(建築情報管理)やPLM(製品ライフサイクル管理)、動画や写真の編集といったアプリケーションについては、パフォーマンスと互換性の問題から活用が難しかったのです。

グラフィックスは、20年ほど前まではソフトウェア・エミュレーションで処理されていましたが、その後はハードウェアベースとなっています。今、専用グラフィックス・ハードウェアを持たないコンピューティング形式となっているのは、デスクトップ仮想化ソリューションだけです。しかしこの方法は、そうでなくても仮想化による負荷が大きくかかるCPUにさらなる負担を背負わせるため、パフォーマンスやソフトウェア・エミュレーションに問題が生じ、アプリケーションの互換性が低下してしまいます。

この状況に改善が見られたのは、仮想化されていないGPUがCitrix XenServerに搭載された1年ほど前のことです。しかし、このときは各ユーザが専用GPUを装備しなければならず、効率の向上は限られたものでした。

今回、共有と高い圧縮が行える新しいHDX GPU技術がXenDesktop 7に搭載された結果、NVIDIAとCitrix、両方のユーザであれば、ホスティングして共有する形式のデスクトップ仮想化により、リッチでグラフィックス・インテンシブなアプリケーションが簡単に使えるようになりました。Microsoft Windows Server RDSHとXenDesktop 7プラットフォームを使えば、複数のユーザ・セッションでGPUが共有できるようになったのです。

Citrix XenServerとNVIDIA GRID vGPUテクノロジの組み合わせでは、さらに、複数の仮想マシンでGPUを効率的に共有することも可能になりました。つまり、以下のように、デスクトップ仮想化インフラストラクチャの上流から下流まで、さまざまなユーザが恩恵を享受できるわけです。

  • Autodesk BIMなどのCAD(コンピュータ支援設計)ツールを使うアーキテクト、エンジニア、コントラクタなど。
  • Enovia 3DLive、PTC Windchill PLM Connector、SIEMENS TeamcenterなどのPLMツールを使うメーカー各社。
  • Adobe® Photoshop®ソフトウェアなど、動画や写真の編集を行うツールを使うコンテンツ制作担当者。
  • GE Centricity EMRなどのPACS(画像保管・通信システム)アプリケーションを使うヘルスケア系プロフェッショナル。

開催中のCitrix Synergy 2013ユーザ会議では、Citrixのプレジデント兼CEOのマーク・テンプルトン(Mark Templeton)氏が基調講演を行い、NVIDIA GRID vGPU搭載XenDesktop 7を紹介しました。

Citrix社バイスプレジデントでデスクトップ&アプリケーション・グループのジェネラルマネジャーを務めるボブ・シュルツ(Bob Schultz)氏は、次のように述べています。「NVIDIA GRID vGPUが登場してくれたおかげで、非常に高いグラフィックス性能を要求するアプリケーションもXenDesktop 7から提供できるようになりました。価値ある知的財産や取り扱いに注意を要する情報を安全に集中管理しつつ、エンジニアリングやデザイン、動画などのアプリケーションにおいてユーザが必要とし、また、期待するパフォーマンスを提供できるようになったのです。」

NVIDIA副社長でグリッド・ビジネスユニット担当ジェネラルマネジャーのジェフ・ブラウン(Jeff Brown)は、次のように述べています。「GRID vGPUなら、1990年代末ごろからPCの常識となっているハードウェア・アクセラレータによるグラフィックスと同レベルのパフォーマンスと安定性、互換性を、デスクトップ仮想化で実現することができます。NVIDIA GRID vGPUテクノロジによるデスクトップとアプリケーションの仮想化で恩恵を受けるのは、製品設計から製造、サプライチェーン・マネジメントにいたるまで、何百万人にものぼることでしょう。」

大手Citrix代理店がNVIDIA GRIDを推奨
米国におけるCitrixプラチナ・レベルのITプロバイダ、トップ9社で構成されるコンソーシアム、M7 Global Partnersが、NVIDIA GRID vGPUテクノロジのサポートを表明しました。このコンソーシアムは、世界各地に膨大な数の顧客を抱えており、さまざまな規模の企業、ヘルスケア関連組織、学校など、リッチなビジュアルのアプリケーションを活用したいと考える顧客が、NVIDIA GRID vGPUに興味を示しているとのことです。

Entisys Solutions、Agile360のCEOでM7 Global Partners創設メンバーのひとり、マイク・ストロール(Mike Strohl)氏は、次のように述べています。「デスクトップの仮想化ソリューションは18年も前から販売していますが、グラフィックス・インテンシブなアプリケーションを集中管理したいというお客さまへの対応にずっと頭を悩ませてきました。その状況は、NVIDIA GRID vGPUの登場で一変するでしょう。Entisysも、その他のM7各社も、今後、この驚異的なテクノロジを市場に提供し、槍を構えるだけでなく、その先端として切り込んでいけることを楽しみにしています。昔から顧客に求められてきたものですからね。」

詳しい情報は、NVIDIA GRIDをご覧ください。

NVIDIA GRID vGPUテクノロジは、5月24日までカリフォルニア州アナハイムで開催されているCitrix SynergyのNVIDIAブース(303番)とXenServerデモ・エリアに展示されています。一般販売は、年内に開始する予定です。

NVIDIA GRIDについて
データセンターを含むあらゆるユーザにGPUアクセラレーションを提供できるのが、ハードウェア、ソフトウェア、アプライアンスからなるNVIDIA GRIDポートフォリオです。GRIDポートフォリオは、エンタープライズ向けとなるNVIDIA GRID VGXプラットフォームのほか、中小企業向けのNVIDIA GRIDビジュアル・コンピューティング・アプライアンスとGaaS(Gaming-as-a-Service)企業向けのNVIDIA GRIDクラウド・ゲーミング・プラットフォームがあります。関連情報はツイッター(@NVIDIAGRID)で発信しています。

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1993年以来、NVIDIAはビジュアルコンピューティングにおける、芸術と科学の先駆者であり続けています。NVIDIAのテクノロジは、ゲーマーから科学者、消費者から企業顧客にいたるまで、すべての人々にとって、ディスプレイの世界を双方向的発見の世界へ一変させています。当社の詳細についてはwww.nvidia.co.jpおよび//blogs.nvidia.com、または日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA GRID vGPUテクノロジの効果、恩恵、性能など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2013年1月27日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

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