NVIDIA GPU、人気アプリケーションの ビッグデータ解析や検索に採用が拡大|NVIDIA
 

NVIDIA GPU、人気アプリケーションの ビッグデータ解析や検索に採用が拡大

 
 

Shazam、Salesforce.com、Cortexica、GPUを活用して、 コンシューマ・アプリケーションやコマーシャル・アプリケーションにおいて スケーラブルな成長を低コストで実現

2013年3月19日 - GTC 2013(カリフォルニア州サンタクララ) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、コンシューマ・アプリケーションやコマーシャル・アプリケーションの分野でGPUを活用し、ビッグデータ解析や高度な検索を実現しようという動きが大手企業やモバイルアプリケーション企業のあいだに広まりつつあると発表しました。

GPUはいままで、ハイパフォーマンスコンピューティングの研究や工学アプリケーションにおいて膨大なデータ・セットや複雑なアルゴリズムの処理に使われてきましたが、Shazam、Salesforce.com、Cortexicaなど、ほかの分野に応用しようという企業が登場しました。音楽の検索やビッグデータ解析、画像認識などにおいて、NVIDIA® Tesla® GPUアクセラレータの活用が始まったのです。

NVIDIAのTeslaアクセラレーテッド・コンピューティング事業担当ジェネラルマネジャー、スミット・グプタ(Sumit Gupta)は、次のように述べています。「GPUアクセラレータはデータや計算がとても多いアプリケーションで真価を発揮します。最近増えているモバイル・サービスやソーシャルメディア解析は、データ量も計算量も膨大です。そのため、需要の増加に対応するためインフラストラクチャをスケールアップするにあたり、GPUアクセラレータの採用に踏みきるサービス・プロバイダ企業が増えているのです。」

あの曲名、何だっけ?
ShazamはAppleアプリ・ストアでもGoogle Playストアでも音楽アプリケーションのトップ5にはいる大人気のアプリです。ユーザは3億人以上で、GPUアクセラレータを使い、2700万曲という膨大なデータベースを検索して曲名を特定します。携帯電話やタブレットから送られてきた曲の一部を音紋と照合するのです。

楽曲検索数は1000万回/日、新規に流入するユーザは200万人/週、データベースのサイズはこの1年間で倍増と、Shazamは急激に成長しています。そのShazamが会社の劇的な成長に合わせてサーバ・インフラストラクチャを低コストで増強できるのは、Tesla GPUを使って検索・照合のプロセスを高速化しているからです。

Shazam Entertainment社CTO(最高技術責任者)、ジェイソン・タイタス(Jason Titus)氏は、次のように述べています。「GPUを採用した結果、コストを大きく削減しつつ膨大な処理ニーズをさばくことが可能になりました。CPUベースのシステムと比べると、1ドルあたりのパフォーマンスが倍増しますから。Shazamは、いま、海外の楽曲や動画をどんどんサービスに追加しているのですが、GPUアクセラレータのおかげでスケーラブルな成長を実現できています。」

ツイッターのリアルタイム解析
Salesforce.comは、GPUアクセラレータを活用し、ツイッターに書かれるブランドや製品に関するつぶやきにサービスやサポートの問題に関するつぶやき、合わせて5億件/日以上について、モニタリングや解析のサービスをCiscoやDell、Gatoradeといった国際的ブランドに提供しています。

Salesforce.comでは、NVIDIA CUDA® GPUを採用した結果、CPUベースの同等システムに比べて10分近くも速く結果が得られるようになりました。また、ツイッターは爆発的な成長を見せていますし、ビジネスでソーシャルメディアを活用しようというニーズも増えていますが、GPUの採用により、そのような成長に対応できる十分な余裕も得られています。

見えれば検索
Cortexicaでは、消費者が買いたいモノを簡単に探しだせるモバイル・アプリケーションを提供しています。たとえばシャツなどの商品を携帯電話やタブレットで撮影すると、このアプリがアパレルのオンライン・データベースを検索し、ネット販売で買えるところを探しだしてくれるのです。

ビジュアルなオブジェクト認識アルゴリズムはとても複雑ですが、Cortexicaでは、GPUアクセラレータを使うことにより、膨大な画像を収録したデータベースのリアルタイム検索を比較的少ないサーバ・ハードウェアで処理しています。

Cortexica社CEO、イアン・マクレディ(Iain McCready)氏は、次のように述べています。「当社の成功はGPUのおかげだと言っても過言ではありません。アルゴリズムはバイオインスパイアードの複雑なものですが、GPUアクセラレータを使うとCPUに比べて30倍もの速度で処理することができます。的確な結果をすばやく返し、ユーザに最高の消費者体験を提供できるわけです。」

NVIDIA Tesla GPUについての詳細は、Tesla GPUウェブサイトをご覧ください。CUDA並列プログラミング・モデルの詳細あるいはC/C++ツールキット最新バージョンのダウンロードは、CUDAウェブサイトをご覧ください。

About NVIDIA
1999年、NVIDIAによるグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)の発明が、世界中の人々にコンピュータグラフィックスの可能性を認識させることとなりました。今日、NVIDIAのプロセッサはスマートフォンからスーパーコンピューターまでの幅広い製品に、またモバイル・プロセッサは携帯電話、タブレット、および車載インフォテインメント・システムに搭載されています。なかでもPCゲーム分野ではリアリティあふれる仮想空間の実現によって多くのゲーマーを魅了しています。専門的な分野では、映画製作における高度な視覚効果や3Dグラフィックスをはじめ、ジャンボジェット機からゴルフクラブにいたるまであらゆるものの開発に役立っているほか、より高性能なコンピューターを必要とする先端科学の研究者にも利用されています。NVIDIAが保有する特許は申請中のものも含めると5,000件以上に上っており、近代的なコンピューティング技術の基礎となっているものも数多く含まれています。当社の詳細については www.nvidia.co.jp または日本語サイト www.nvidia.co.jp をご覧ください。

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