ロシア、GPUスーパーコンピュータによって、科学的イノベーションを加速|NVIDIA
 

ロシア、GPUスーパーコンピュータによって、科学的イノベーションを加速

 
 

モスクワ国立大学などでGPU搭載スーパーコンピュータを導入、演算研究を高速化

Toshiba Qosmio
モスクワ国立大学のスーパーコンピュータ「Lomonosov」

カリフォルニア州サンタクララ— 2011年6月15日—GPU対応スーパーコンピュータの導入によって科学的課題を解決しようという動きがロシアの科学者の間で進む中、モスクワ国立大学は現在、世界最高峰の高速スーパーコンピュータの実現に向け、NVIDIA Tesla™ GPUを使用し、Lomonosovシステムのアップグレードを行っています。

アップグレード版のシステムは、1554個のNVIDIA Tesla X2070 GPUと、同数のクアッドコアCPUを備えたものとなり、ピークパフォーマンスの予測値は1.3ペタフロップで、ロシアでは第1位、世界でも有数の高速システムとなります。

このシステムは、世界的な気候変動や海洋モデリング、ポストゲノム医療、銀河形成など、膨大な演算が必要とされる分野を中心とした研究で使用されます。

ロシア科学アカデミー正会員でモスクワ国立大学の総長でもあるヴィクトル・A・サドーヴニチィ(Victor Sadovnichy)氏は、次のように述べています。「私たちの研究では、膨大な演算リソースが要求されますが、こうしたパフォーマンスは、可能な限り効率的に実現する必要があります。このような『二つの目標』を達成するための唯一の手段が、GPU/CPUベースのハイブリッドシステムの使用です。」

世界各国のスーパーコンピューティングセンターは、消費電力枠を上回ることなく、パフォーマンスを向上させる方法を模索しています。GPUはワット当たりパフォーマンスが高く、こうした優位性は、ケルディシュ応用数学研究所、ロバチェフスキー・ニジニ・ ノヴゴロド州立大学(NNSU)、ペルミ国立大学並列コンピューティング科学教育センターなど、多くの研究機関で活用されています。

ケルディシュ応用数学研究所では、原子力、航空機製造、石油採掘の分野の研究で、192個のTesla C2050 GPUの演算能力を活用しています。NNSUは、ロシア初のCUDA研究センターであり、ソリッド数理モデリングと大規模演算を通じ、生物系の研究など、各種プロジェクトでGPUを積極的に使用しています。NNSUでは今年、100テラフロップのピークパフォーマンスを持つGPU対応クラスタを導入し、2012年末までには、これを500テラフロップまで向上させる計画です。

NNSUの計算数学・サイバネティックス学部の学部長で、応用数学・サイバネティックス科学研究所の所長でもあるヴィクトル・ゲーゲル(Victor Gergel)氏は、次のように述べています。「GPU/CPUベースのハイブリッド・ソリューションには、とてつもない可能性があり、生物系、バイオフォトニクス、計算数学など、さまざまな研究分野において、科学的課題の解決に役立ちます。NVIDIAと協力することで、NNSUは、より多くの学生と研究者に演算リソースを提供することができ、彼らの作業時間は大幅に短縮される見込みです。」

Teslaハイパフォーマンス・コンピューティング製品についての詳細は、こちらをご覧ください。

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NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は1,900以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

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