
フロリダにあるUniversal StudioのDAVE(デジタルアニメーション&ビジュアルエフェクト)校は、映画やテレビ業界の制作アーティストを訓練する1年間のプログラムを行っています。このプログラムでは、9ヶ月の講義の後、生徒たちは3ヶ月間かけてプロ品質の映画を制作します。どのような短編映画でも、3ヶ月間で完成させるというのは過酷なスケジュールですが、さらにプロ並みの品質の完全なアニメ短編映画をつくるというのは前代未聞です。
しかし、2007年に修了したクラスでは、『トーフ、菜食主義ゾンビ』という作品でこの課題をやりとげました。この映画は、研究所での事故によって脳を失い、脳みその代わりに豆腐を頭につめこんだ「トーフ」という名前のフレンドリーなゾンビの話です。その結果、トーフは野菜と穀物しか食べませんが、頭を落っことしてしまうと人間の肉を食らう恐怖の存在に戻ってしまいます。この5分間の短編映画で声をあてているのはフューチュラマ(Futurama)に出演しており、偶然にも本人も完全菜食主義者であるビリー・ウェスト(Billy West)、そしてデッド・ライク・ミー(Dead Like Me)のエレン・ムース(Ellen Muth)です。
DAVE校の学生たちにとっての最大の問題は「時間」でした。たった2ヶ月半でキャラクターの造形や着衣設計から最終的なレンダリングや合成まで完成させるという製作期間の短さに直面した時には、ムダにできる時間はありません。制作時におけるシーンの光設定や中間イメージのレンダリングといった時間のかかる仕事を終わらせるには、映画自体の長さを大幅に縮めるしかないと思われました。
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