東京工業大学、日本初のCUDAセンター・オブ・エクセレンスに認定|NVIDIA
 

東京工業大学、日本初のCUDAセンター・オブ・エクセレンスに認定

 
 
GPUによる並列処理を推進する先進研究機関のネットワークに参画

2010年4月6日 - カリフォルニア州サンタクララ - NVIDIA (本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、東京工業大学が日本初のCUDAセンター・オブ・エクセレンスとして認定されたことを発表しました。東京工業大学が先駆的に進めている並列処理に関する研究と教育の活動が認められたものです。

東京工業大学の参画により、CUDAセンター・オブ・エクセレンスは全世界で10個所となりました。国際的な研究コミュニティとしてすでに認定されている大学は、ケンブリッジ大学、中国科学院、ハーバード大学、メリーランド大学、国立台湾大学、清華大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、テネシー大学、ユタ大学です。このほか、世界全体で300校を超える大学がCUDA™プログラミングモデルを教育プログラムに組みこんでいます。

東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)で問題解決支援環境分野を率いる松岡聡教授は、次のように述べています。「東京工業大学は世界的な研究で知名度が高く、GPUについても数多くの研究論文を発表しているほか、さまざまな賞もいただいています。また、GPUとCUDAプログラミングモデルを活用するカリキュラムも展開し、グローバルCOEプログラムには博士課程でのコースも新設しました。GPUコンソーシアムでは一般向けのトレーニング・コースも実施しています。今後は、CUDAセンター・オブ・エクセレンスとして、GPUで高速処理を行うヘテロジニアス・スーパーコンピュータであるTSUBAMEを活用し、ペタフロップス・スケールの並列処理をさらに推進し、国家レベルあるいは世界レベルで重要視される困難な計算問題を解決してゆきたいと考えています。」

東京工業大学ではグローバルCOE CompViewプログラムを展開しています。目的は、計算処理を中心に新しい科学的手法を確立すること、また、トレーニングによって研究者が必要な実用技能を身につけて各自の領域で成功を収めること、そしてその結果、急激に変化しつつあるコンピューティングの世界で成功することです。

NVIDIAのTesla事業担当ジェネラルマネージャー、アンディ・キーン(Andy Keane)は次のように述べています。「このように革新的な国家のエンジニアや開発者を育成する東京工業大学は、世界的に重要な大学です。その東京工業大学が日本初のCUDAセンター・オブ・エクセレンスとなることにより、今後は、並列処理に関する知識がより一層深まり、また、CUDAを活用した学生や研究者の視野が広がり、コンピューティングの発展が推進されるものと思われます。」

2008年11月、東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)は、170基のNVIDIA Tesla S1070ユニットでアップグレードしたTSUBAME 1.2により、初のGPU搭載のスーパーコンピュータとしてTop500にランクインする快挙をなし遂げました。台風や雲の生成といった気象現象の精密シミュレーションを高速実行して気象予報を行うASUCAという気象予測モデルのコードを、次期気象予報に向けて気象庁が開発しています。こちらについても、先日、青木尊之教授の研究グループがフルGPU処理による最適化に成功いたしました。その結果、高度に最適化したCPU実装のバージョンに対して80倍もの速度が得られ、600基のGPUを持つTSUBAME 1.2において12テラフロップス超の処理速度に達成しました。これは、台風のシミュレーションを正確かつリアルタイムに行ってあまりあるパフォーマンスです。今後は、津波のリアルタイム・シミュレーションのほか、地球地磁気の逆転、蛋白質の3D構造、緊急事態における群衆の行動のシミュレーションといった研究が予定されています。

東京工業大学CUDAセンター・オブ・エクセレンスの詳細についてはこちらを、また、CUDAセンター・オブ・エクセレンスというNVIDIAのプログラム全般についての詳細はこちらをご覧ください。

NVIDIAについて

NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米フォーチュン誌でNVIDIAは半導体産業におけるイノベーション分野で2年連続して1位にランキングされました。より詳しい情報については、www.nvidia.com あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPU、CUDA アーキテクチャ、Lowry Digital 復元処理による効果的なNVIDIA Tesla GPUに関する利点、特徴、パフォーマンスおよび性能など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、より効率かつ迅速な技術開発、並列処理におけるCPUの採用、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、技術開発および競合による影響、ユーザの嗜好および需要の変化、競合製品のユーザの採用、業界標準およびインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2009年4月26日を末日とする四半期レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

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