NVIDIA、2019 年会計年度第 4 四半期の業績を発表|NVIDIA
 

2019 年会計年度第 4 四半期の業績を発表

 
 
  • 第 4 四半期の売上高は前年同期比 24% 減の 22 億 1,000 万ドル
  • 通年の売上高は過去最高の117 億 2,000 万ドルで、前年度より 21% 増
  • ゲーミング、データセンター、プロフェッショナル ビジュアライゼーションおよびオートモーティブの通年の売上高が過去最高を記録

カリフォルニア州サンタクララ (2019 年 2 月 14 日)-- NVIDIA (NASDAQ: NVDA) は、2019 年 1 月 27 日に終了した第 4 四半期の売上高が22 億 1,000 万ドルとなったことを発表しました。これは、前年同期の 29 億 1,000 万ドルから 24% 減、前四半期の 31 億 8,000 万ドルから 31% 減になります。

米国 GAAP に基づく業績では、第 4 四半期の希薄後 1 株当たりの利益は0.92 ドルと、前年同期の 1.78 ドルから 48% 減、前四半期の 1.97 ドルから 53% 減となりました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は0.80 ドルと、前年同期の 1.72 ドルから 53% 減、前四半期の 1.84 ドルから 57% 減となりました

2019 年会計年度は、売上高が 117 億 2,000 万ドルで、前年度の 97億 1,000万ドルより 21% 増となりました。米国GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 6.63 ドルで、前年度の 4.82 ドルから 38% 増加しました。非 GAAP に基づく希薄後 1 株当たりの利益は 6.64 ドルで、前年度の 4.92 ドルから 35% 増加しました。

NVIDIA の創業者/ CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、以下のように述べています。「すばらしい 1 年の締めくくりは大波乱となりました。仮想通貨ブーム後の過剰な流通在庫と最近のエンドマーケット環境の悪化との組み合わせが、残念な四半期業績の主要な原因となりました。

このような停滞があったにもかかわらず、NVIDIA の根本的なポジションと、参画しているマーケットは強いままです。NVIDIAが切り開いてきたアクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームは、人工知能や自律走行車、ロボティクスといった、世界で最も重要で、最も成長の早い業界のいくつかで中心的な位置を占めています。NVIDIAでは、持続的な成長に戻るものと自信を持って予想しています」

資本の還元

NVIDIA は 2019 年会計年度、自社株買いの 15 億 8,000 万ドルと四半期現金配当の 3 億 7,100 万ドルを通して、19 億 5,000 万ドルを株主に還元しました。

NVIDIA では、2020 年会計年度末に 30 億ドルを株主に還元する予定としており、そのうちの 7 億ドルの自社株買いは 2019 年会計年度の第 4 四半期に完了しています。自社株買いと現金配当を組み合わせることで、残りの 23 億ドルを 2020 年会計年度末までに株主に還元する予定としています。

NVIDIA は、2019 年 3 月 1 日を配当基準日として、2019 年 3 月 22 日に 1 株当たり 0.16 ドルの次回四半期現金配当を支払う予定です。

2019 年会計年度第 4 四半期の概要

四半期財務情報 (GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q4 FY19 Q3 FY19 Q4 FY18 Q/Q Y/Y
売上高 $2,205 $3,181 $2,911 31% 減 24% 減
売上高総利益率 54.7% 60.4% 61.9% 570 bps減 720 bps減
営業費用 $913 $863 $728 6% 増 25% 増
営業利益 $294 $1,058 $1,073 72% 減 73% 減
純利益 $567 $1,230 $1,118 54% 減 49% 減
希薄後 1 株当たりの利益 $0.92 $1.97 $1.78 53% 減 48% 減
四半期財務情報 (非 GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) Q4 FY19 Q3 FY19 Q4 FY18 Q/Q Y/Y
売上高 $2,205 $3,181 $2,911 31% 減 24% 減
売上高総利益率 56.0% 61.0% 62.1% 500 bps減 610 bps 減
営業費用 $755 $730 $607 3% 増 24% 増
営業利益 $479 $1,210 $1,202 60% 減 60% 減
純利益 $496 $1,151 $1,081 57% 減 54% 減
希薄後 1 株当たりの利益 $0.80 $1.84 $1.72 57% 減 53% 減

2019 年会計年度の概要

財務情報 (GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) FY19 FY18 Y/Y
売上高 $11,716 $9,714 21% 増
売上高総利益率 61.2% 59.9% 130 bps 増
営業費用 $3,367 $2,612 29% 増
営業利益 $3,804 $3,210 19% 増
純利益 $4,141 $3,047 36% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $6.63 $4.82 38% 増
財務情報 (非 GAAP ベース) の比較
(単位: 百万ドル 1 株当たりのものを除く) FY19 FY18 Y/Y
売上高 $11,716 $9,714 21% 増
売上高総利益率 61.7% 60.2% 150 bps 増
営業費用 $2,826 $2,227 27% 増
営業利益 $4,407 $3,617 22% 増
純利益 $4,143 $3,085 34% 増
希薄後 1 株当たりの利益 $6.64 $4.92 35% 増

2020 年会計年度第 1 四半期については、以下のように予想されます。

  • 売上高は、22 億ドル ±2% となる見込みです。
  • 売上高総利益率は、GAAP ベースが 58.8% ± 0.5%、非 GAAP ベースが 59.0% ± 0.5% となる見込みです。
  • 営業費用は、GAAP ベースが約 9 億 3,000 万ドル、非 GAAP ベースが約 7 億 5,500 万ドルとなる見込みです。
  • GAAP ベースおよび非 GAAP ベースのその他の収益および費用は、約 2,000 万ドルの利益となる見込みです。
  • GAAP 税率および非 GAAP 税率は、ともに 10% ± 1% となる見込みです (個別項目は除く)。GAAP ベースの個別項目は、四半期ベースで変動するとNVIDIAが予想する、株式報酬に関連した税制優遇措置の過不足を含みます。

2020 会計年度については、売上高は横ばいか、わずかに減少するものと予想されています。

最近のハイライト

第 3 四半期の終了以降、NVIDIA は以下のような領域で発展を遂げました。

データセンター:

  • Google Cloud Platform での NVIDIA® T4 GPU のパブリック ベータ提供が開始され、米国、ヨーロッパ、ブラジル、インド、日本およびシンガポールで利用可能になると発表しました。
  • 業界初の客観的 AI ベンチマーク セットである MLPerf のリリースにより、AI 性能で 6 つの記録を樹立しました。
  • GPU によって高速化したデータセンター向けライブラリであるNVIDIAのRAPIDS™ に、ハイパースケール データセンターで機械学習ワークロードのデプロイと管理を行う、Kubernetes ベースのプラットフォームである Kubeflow Pipeline を統合させることをGoogleとともに発表しました。

ゲーミング:

  • GeForce RTX™ 2060 GPU をローンチし、比類なき性能とレイ トレーシングと AI によって向上されたグラフィックスを、数千万人のゲーマーの手の届くものとしました。
  • NVIDIA GeForce RTX GPU を搭載した、100 以上の構成が可能な、40 以上もの新しいゲーム用ノートパソコンを公開しました。
  • NVIDIA が検証し、ドライバーを最適化した、G-SYNC 互換モニターによって、G-SYNC™ エコシステムを拡大しました。
  • 初のリアルタイム レイ トレーシング ゲームである Battlefield V が DLSS AI スーパーサンプリング テクノロジにも対応すること、高い期待を集めているゲーム Anthem に DLSS が実装されること、ならびに中国で最も人気のある MMO ゲームである Justice にレイ トレーシングと DLSS が実装されることを発表しました。

プロフェッショナル ビジュアライゼーション:

  • 数百万人のミッドレンジ ワークステーション ユーザーがレイ トレーシングを利用できるようにする、Quadro RTX™ 4000を導入しました。
  • RED Digital Cinema とのコラボレーションを通じて、開発者およびスタジオが追加の動画処理をせずに 8K 動画を編集できるようにする、NVIDIA CUDA® 搭載の REDCODE RAW デコード SDK を発表しました。

オートモーティブ:

  • 世界初のレベル 2+ 自動運転システムとなる NVIDIA DRIVE™ AutoPilot を導入し、ティア 1 サプライヤーの Continental と ZF が NVIDIA DRIVE をベースとしたソリューションを 2020 年 に投入すると発表しました。
  • Mercedes-Benz とともに、同社の次世代車輌向けの中央集中的なコンピューティング アーキテクチャを構築し、ソフトウェア定義型の AI カーを実現させるという発表を行いました。
  • を公開しました。NVIDIA の安全な自律運転の開発プロセスと、その 4 つの柱について詳細が記載されています。

エッジ コンピューティング:

NVIDIA CFO によるコメント

NVIDIA のエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高財務責任者 (CFO) であるコレット クレス (Colette Kress) による本四半期に関するコメントを、https://investor.nvidia.com/home/default.aspx でご覧いただくことができます (英語)。

カンファレンス コールおよび Web キャスト情報

2019 年会計年度第 4 四半期および 2019 年会計年度の決算および現在の財務見通しについてのアナリストおよび投資家とのカンファレンス コールのライブ Web キャスト (視聴のみモード) は、NVIDIA のインベスター リレーションズ Web サイト、https://investor.nvidia.com/home/default.aspxでアクセス可能です。Web キャストは録音され、NVIDIA の 2020 年会計年度第 1 四半期についてのカンファレンス コールが開催されるまで再生できます。

非 GAAP 財務指標について

NVIDIA では、GAAP ベースの要約連結損益計算書と要約連結貸借対照表に加え、一部の項目については非 GAAP ベースの財務指標を使用しています。使用している非 GAAP 財務指標は、非 GAAP ベースの売上高総利益、非 GAAP ベースの売上高総利益率、非 GAAP ベースの営業費用、非 GAAP ベースの営業利益、非 GAAP ベースのその他の利益 (費用)、非 GAAP の支払法人税、非 GAAP ベースの純利益、非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たり純利益あるいは利益、非 GAAP ベースの希薄後株式数、ならびにフリー キャッシュ フローです。また、現在と過去の財務指標が比較しやすいように、GAAP ベースの財務指標と非 GAAP ベースの財務指標がどのような関係にあるのかも明らかにしています。この情報を活用すれば、関連する GAAP 財務指標から、株式報酬費用、和解費用、買収関連およびその他の費用、関連会社以外への投資による損益、減債償却に関連する支払利息、債務関連費用、これらの項目に関連して発生する税金の影響(該当する場合)、およびに法人税の税制改革による税効果を除外することができます。非 GAAP ベースの希薄後 1 株当たり純利益は加重平均株式数を用いて算出していますが、その際、社債ヘッジの反希薄効果は考慮してあります。フリー キャッシュ フローは、営業活動の収益から不動産や設備、無形資産の購入費を差し引いた GAAP ベースのキャッシュ純額として算出されます。非 GAAP 財務指標の提示は、過去から続く財務状況の変遷を理解しやすくするものであると NVIDIA では考えています。なお、NVIDIA が提示している非 GAAP 財務指標はそれのみを独立して見るべきものでもなければ、GAAP ベースで用意された業績を代替するものでもありません。また、NVIDIA が提示する非 GAAP 財務指標は、他社が提示する非 GAAP 財務指標とは異なる可能性があります。

より詳細な 2019 年会計年度の通期と第 4 四半期の業績は、こちらをご覧ください。

NVIDIA について
1999年におけるNVIDIA (NASDAQ表示: NVDA)によるGPUの発明は、PC ゲーミング市場の成長に爆発的な拍車をかけ、現代のコンピュータ グラフィックスを再定義し、並列コンピューティングに革命的変化を起こしました。最近では、GPU ディープラーニングが最新の AI (次世代コンピューティング) に火をつけ、世界を知覚し理解することができるコンピュータ、ロボット、自律走行車の脳として GPU は機能しています。詳細は、こちらのリンクから:www.nvidia.co.jp/

NVIDIA の最新情報は、以下の方法で入手できます。
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1 年の締めくくりが大波乱となり、仮想通貨ブーム後の過剰な流通在庫と最近のエンドマーケット環境の悪化との組み合わせが、四半期業績の不調の原因となったこと、NVIDIA の根本的なポジションと参画しているマーケットは強さを維持していること、NVIDIA が切り開いてきたアクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームは、世界で最も重要で、最も成長の早い業界のいくつかで中心的な位置を占めていること、NVIDIA は持続的な成長に戻るものと予想していること、NVIDIA の 2020 年会計年度末の資本の還元の予測、NVIDIAが次の四半期に配当を行うこと、NVIDIA の 2020 年会計年度第 1 四半期についての予想、NVIDIA の 2020 年会計年度についての予想、NVIDIA の 2020 年会計年度第 1 四半期の税率についての予想、株式報酬に関連した税制優遇措置の過不足についてのNVIDIAの予想、NVIDIA T4 GPU が発表され利用可能になること、GeForce RTX™ 2060 GPU がレイ トレーシングおよび AI によって向上した性能とグラフィックスを数千万人のゲーマーの手に届くものとしたこと、GeForce RTX GPU を搭載した多くのノートパソコンと構成、G-SYNC™ エコシステムの拡大、Battlefield V、Anthem および Justice に DLSSが実装されること、Quadro RTX™ 4000 が数百万人のミッドレンジ ワークステーション ユーザーにレイ トレーシングの利用を可能にしたこと、RAPIDS, GeForce RTX 2060、NVIDIA CUDA 搭載の REDCODE RAW デコード SDK、NVIDIA Jetson AGX Xavier および NVIDIA DRIVE AutoPilot の性能、便益、能力、ティア 1 サプライヤーから発表の NVIDIA DRIVE をベースとしたレベル 2+ 自動運転システムソリューションが利用可能になること、および Mercedes-Benz とともに同社車輌向けの中央集中的なコンピューティング アーキテクチャを構築することなど、本プレスリリースにおける一定の記載は将来の見通しに関する記述であり、予測とは著しく異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。かかるリスクと不確実性は、世界的な経済環境、サードパーティに依存する製 品の製造・組立・梱包・試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、NVIDIA 製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン・製造あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザーの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェイスの変更、システム統合時にNVIDIA製品および技術の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、その他のリスクの詳細に関して は、Form 10-K での NVIDIA のアニュアル レポートならびに Form 10-Q での四半期レポートなど、米証券取引委員会 (SEC) に提出されている NVIDIA の報告書に適宜記載されます。SEC への提出書類は写しが NVIDIA の Web サイトに掲載されており、NVIDIA から無償で入手すること ができます。これらの将来予測的な記述は発表日時点の見解に基づくものであって将来的な業績を保証するものではなく、法律による定めがある 場合を除き、今後発生する事態や環境の変化に応じてこれらの記述を更新する義務を NVIDIA は一切負いません。

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