NVIDIA、Iray VCAで製品設計を革新し、インタラクティブでフォトリアリスティックなデジタル・モデルによる物理的プロトタイプの代替を実現|NVIDIA
 

NVIDIA、Iray VCAで製品設計を革新し、
インタラクティブでフォトリアリスティックなデジタル・
モデルによる物理的プロトタイプの代替を実現

 
 

スケーラブルな新型ビジュアル・コンピューティング・アプライアンス、
最先端のデザイン・アプリケーションにおけるレイトレーシングを劇的に高速化

NVIDIA Iray VCA
Honda Iray VCA

2014年3月25日 - GTC 2014(カリフォルニア州サンノゼ) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、レイトレーシングが劇的に速くなるGPUレンダリング・アプライアンスを発表しました。形状忠実度がきわめて高いコンピュータ・モデルが取り扱えるようになるため、時間も費用もかかる物理的なプロトタイプの作成をかなりのところまで代替することが可能です。

NVIDIA® Iray® Visual Computing Appliance(VCA)を使うと、ハードウェアとソフトウェアの力を総合的に引きだすことが可能で、Dassault Systemes社のCATIAAutodesk社の3ds Maxといった人気のデザイン・ツールに組み込まれているフォトリアリスティックなレンダラ、NVIDIA Irayの機能を大幅に高速化することができます。このアプライアンスはスケーラブルなため、複数のユニットをリンクして使うことが可能で、現実世界の表面で反射される光のシミュレーションを100倍以上に高速化することもできます。

そうすれば、自動車などの複雑な形であっても、あらゆる角度から形状忠実度がきわめて高い形でシームレスに確認できるよう

になります。3Dの物理的なプロトタイプと同じように、デジタル領域にあるモデルの回りを動きまわってさまざまな角度から見ることが可能なのです。

NVIDIAのプロフェッショナル・ビジュアライゼーション&デザイン事業担当副社長兼ジェネラルマネジャー、ジェフ・ブラウン(Jeff Brown)は、次のように述べています。「Iray VCAがあれば、デザイナが昔からやりたいと願っていたことができるようになります。現実世界のリアルなモノであるかのように、アイデアを構想することが可能になるのです。プロトタイプを製作したり動画をレンダリングしたりという時間のかかるステップが不要になるので、いろいろなデザインを試してみたり、ちょっと変更して効果を確認してみたりといったことがリアルタイムにできるようになります。その結果、製品を市場に投入するまで、何カ月、あるいは何年もの時間を――そして膨大なコストも――削減することができるのです。」

NVIDIAでは、Irayテクノロジのライセンスを供与しているソフトウェア企業のすべてと、Iray VCAのサポートについて協力しています。Iray VCAは、今週開かれているGPU Technology Conferenceに出展されているものだけでも、RTT社のBunkspeed Drive、0x1 Software社のIray for Maya、Lightwork Design社のIray+ for 3ds Maxなど、さまざまなアプリケーションに搭載されています。

重要なデザインの課題を検討
Iray VCA登場まで、デザインチームは、GPUが1個か2個搭載されたワークステーションを使って3Dビジュアル・モデルを作るのが一般的でした。最先端のソリューションはクラスタを使うものですが、これはインタラクティブ性がなく、動画という形でしか成果を確認できません。どちらの方法も、たとえばフロントガラスの反射に問題があるかどうかなど、重要なデザインの課題を十分にチェックすることは不可能でした。

Iray VCAは、1個あたり12GBものグラフィックス・メモリを持つNVIDIAの最高にパワフルなGPUを8個も使えます。つまり、合計で23,040個ものCUDA®アーキテクチャ・コアが仕えるわけで、かつてないほどのレンダリング・パフォーマンスが得られます。接続には10GigEとInfiniBandが使えるので、Iray VCAをだんだん増やしてレンダリング・クラスタとすることも可能です。Iray専用のクラスタ管理ソフトウェアが用意されており、デマンドは作業負荷に応じて複数のIray VCAに自動的に分配されます。

Iray VCAはITセンター内に設置し、必要なときにレンダリング・パワーをオンデマンドで提供するという形が取れます。テクニカル・サポートは不要に等しいレベルです。

すでにホンダが導入
最初のユーザとなったのは本田技術研究所のスタイリングデザイン部門で、25ノードからなるプロトタイプ・クラスタを導入し、自動車のスタイリングデザインに活用しています。本田技術研究所の井出大介氏は、次のように述べています。「当社ではRTTをグローバル標準プラットフォームとして活用して い ますが、スタイリングデザイン領域ではその 業務 要件に合わせて独自に開発された専用ツールTOPSを使っています。TOPSはNVIDIA GPUクラスタ上でNVIDIA Irayを用いており、実物同等に Class-Aデータを 評価することができます。これにより我々はデザイン評価によるフィードバックをより早く、より高い精度で行うことができます。」

供給状況
Iray VCAシステムは、CADnetworkやFluidyna、IGI、migeniusなど、公認システム・インテグレータの世界的VARネットワークを通じ、この夏から供給される予定です。価格は北米向けで5万ドルとなっています。この価格はIrayのライセンス料金のほか、最初の1年間におけるメンテナンスとアップデートまでが含まれます。

Iray VCAに関する詳しい情報は、//www.nvidia.co.jp/irayvcaをご覧ください。

NVIDIAの最新情報は、以下の方法で入手できます。

NVIDIAについて
1993年以来、NVIDIAはビジュアルコンピューティングにおける、芸術と科学の先駆者であり続けています。NVIDIAのテクノロジは、ゲーマーから科学者、消費者から企業顧客にいたるまで、すべての人々にとって、ディスプレイの世界を双方向的発見の世界へ一変させています。当社の詳細についてはwww.nvidia.co.jpおよび//blogs.nvidia.com、または日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

# # #

本参考情報に記載されている記述の中にはNVIDIA Iray VCAの効果、恩恵および供給など、これらに限らず、将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジの開発あるいは既存の製品やテクノロジの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2014年1月26日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。 これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基づくものであり、NVIDIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません

Copyright® 2014 NVIDIA Corporation. NVIDIA、NVIDIAのロゴ、Iray、Iray VCAおよびCUDAは米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。その他の会社名および製品名は、それぞれの所有企業の商標または登録商標である可能性があります。機能、価格、可用性、および仕様は予告なしに変更されることがあります。