GPUスーパーコンピューティング、中国の太陽エネルギー研究を加速|NVIDIA
 

GPUスーパーコンピューティング、中国の太陽エネルギー研究を加速

 
 

CAS-IPEの研究者、世界最速のスーパーコンピューターで科学的シミュレーションの新記録を樹立

Tianhe-1A Supercomputer
天津の中国国立スーパーコンピュータセンターに設置されたTianhe-1A

2011年6月9日 - カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、結晶シリコンを効率的に製造・利用する技術の改良につながる分子シミュレーションを、中国の研究者が世界最高のパフォーマンスで実行することに成功したと発表しました。結晶シリコンは、太陽電池パネルや半導体業界を支える重要な物質です。

中国科学院過程工程研究所(CAS-IPE)が、世界最速のスーパーコンピューター、Tianhe-1Aを使用し、NVIDIA® Tesla™ GPUでシミュレーションを実行した結果、分子シミュレーションの従来記録に対してサイズで2倍、パフォーマンスで5倍という成績をあげることに成功しました。このシミュレーションでは原子1100億個の挙動をモデル化し、それを1.87ペタフロップスという前代未聞のパフォーマンスで処理したのです。従来の最高記録は、原子490億個で369テラフロップスでした(1)。

CAS-IPEのリサーチ・アソシエート、ウェンライ・ホァン(Wenlai Huang)博士は、次のように述べています。「コンピューターシミュレーションは、新しい材料や製造手法の研究において鍵を握る重要な技術です。実験による測定に比べてはるかに少ないコストではるかに詳しい情報が得られるからです。Tianhe-1Aスーパーコンピューターに搭載された7,168個のNVIDIA GPU、すべてを使って得られた今回のすばらしいパフォーマンスにより、さまざまな面において物質の挙動をかつてないほど再現したり、さまざまな条件におけるバルク特性をかつてないほど再現したりすることができました。これは、工学的・産業的にとても大きな意義を持ちます。」

Tianhe-1Aは天津の中国国立スーパーコンピュータセンターに設置されたスーパーコンピューターで、2010年11月、Top500という組織によって世界最速のスーパーコンピューターと認められました。中国のスーパーコンピューターが世界最速と認められたのは、これが初めてのことです。このコンピューターは、CAS-IPEの各種研究のほか、石油探査、新薬発見、気象モデリングなどの分野に活用されています。

この分野におけるCAS-IPEの研究はまだ発展途上であり、今後、分子動力学シミュレーションの継続的パフォーマンスにおいても世界記録が得られるものと期待されています。この研究結果は、米国カリフォルニア州サンノゼで2012年5月14日から17日まで開催されるGPU Tech Conference(GTC)と2011年12月15日、16日に中国で行われるGTCでCAS-IPEから発表される予定です。

(1) 出典://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cpe.1483 /abstract

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NVIDIA(NASDAQ: NVDA)は1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明し、コンピュータ・グラフィックスの力を世界に示しました。以来、タブレットやポータブル・メディアプレーヤーからノートパソコン、ワークステーションまでさまざまな機器でインタラクティブかつ素晴らしいグラフィックスを実現し、ビジュアル・コンピューティングの基準をくり返し書き換えてきました。こうしてプログラム可能なGPUに関して技術を蓄積してきた結果、並列処理が大幅に進化し、スーパーコンピューティングを低コストで実現し、普及させられるようにもなりました。NVIDIAでは、現在のコンピューティングに不可欠な設計や知見に関するものを含め、1,600件を超える特許を世界各国において所有しています。詳しくはwww.nvidia.co.jpをご覧ください。

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