NVIDIA Tesla GPU、NCSA Blue Watersスーパーコンピューターを高速化|NVIDIA
 

NVIDIA Tesla GPU、NCSA Blue Watersスーパーコンピューターを高速化

 
 

世界トップクラスにパワフルな科学的ツールとなるペタスケールのスーパーコンピューター

2011年11月14日 - ワシントン州シアトル(SC11) -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校内にある米国立スーパーコンピューター応用研究所(NCSA)がNVIDIA® Tesla™ GPUで高速化したCrayスーパーコンピューターを導入することになったと発表しました。これは、世界トップクラスのパワーを誇るコンピューター・システムを構築するBlue Watersプロジェクトの一環です。

Blue Watersプロジェクトは、現実世界に関するさまざまな科学的・工学的アプリケーションについて1ペタフロップの性能を継続的に実現できるスーパーコンピューターを構築することをミッションとしており、NCSAでは、Tesla GPUを活用してその目的を達成しようと考えています。完成すれば、アメリカ国立科学財団とイリノイ大学の支援を受けたBlue Watersプロジェクトを活用し、米国各地の科学者やエンジニアが画期的な科学的研究をおこなえるようになります。

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校内にある米国立スーパーコンピューター応用研究所とアドバンスト・コンピューティング応用技術研究所のディレクター、トム・ダニング(Thom Dunning)氏は、次のように述べています。「今回、Blue WatersプロジェクトでNVIDIAのTesla GPUの採用が決まったことはNCSAとしてもとてもうれしい出来事です。GPUは大量の数値計算を必要とする処理で驚異的な能力を発揮してくれますし、未来のペタスケール・スーパーコンピューターを費用対効果とエネルギー効率が高い形で構築できるからです。」

NVIDIAでTeslaを担当するCTO(最高技術責任者)、スティーブ・スコット(Steve Scott)は、次のように述べています。「NCSAは今回の決断により、Blue Watersを当初計画していた以上の科学計算機となるチャンスをつかんだわけです。さまざまな人が使える高性能なBlue Watersの登場により、科学コミュニティにおける進歩がさらに加速するものと思われます。」

Blue Watersのような究極のスーパーコンピューターがあれば、コンピューター・シミュレーションによる自然界のシミュレーションを正確ににおこなえるようになります。Blue Watersを利用した研究については、すでに、25チーム以上が選定され、分子動力学、宇宙物理学、地震工学、材料工学といった分野の研究をおこなうことになっています。

NVIDIAのTesla GPUは、Crayシステムが持つ膨大な数の汎用CPUと併用することで、多くの計算処理を要求するアプリケーションの高速化を実現します。Blue Watersシステムは235基を超えるCray XE6キャビネットに加え、先日発表されたCray XK6スーパーコンピューターのキャビネットも30基以上を備えるパワフルなハイブリッド・スーパーコンピューターとなる予定で、そこに「Kepler」アーキテクチャーの次世代型NVIDIA Tesla GPUが採用されることになりました。

Blue Watersプロジェクトは、科学的・工学的な課題全体についてペタスケールのパフォーマンスを継続的に実現することが主な目的です。NCSAはNVIDIAおよびCrayとの緊密な協力関係を通して、Blue Watersアーキテクチャーのこの部分を現実のアプリケーションで効果的に活用する方法を開発していきます。

Tesla GPUはCUDA並列コンピューティング・アーキテクチャーをベースとした超並列アクセラレーターです。Blue Watersスーパーコンピューターでは、C、C++、Fortranでシンプルなコンパイラー指示を使うか、NVIDIAのCUDAツールを使うことでアプリケーションの開発がおこなえます。コンパイラー指示とは既存のコードに追加するだけで、どのような方法でアプリケーションを自動的に並列化するべきかをコンパイラーに指示するヒントを与えられる方法で、近年、急速に発展しています。

Tesla GPUについての詳細は、//www.nvidia.co.jp/teslaをご覧ください。CUDAについての詳細は、//developer.nvidia.com/をご覧ください。

NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピューターによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は2,100件以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、//www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

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