NVIDIA Tesla GPU、JPモルガンに採用されてリスク計算を時間単位から分単位へと高速化|NVIDIA
 

NVIDIA Tesla GPU、JPモルガンに採用されてリスク計算を時間単位から分単位へと高速化

 
 

金融サービスの世界的リーダー、GPUの活用でコストを削減しつつリスク算出をスピードアップ

2011年8月4日 - カリフォルニア州サンタクララ-NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、NVIDIAのTesla™ GPUが世界最大の投資銀行であるJPモルガンに採用され、所有コストを削減しつつリスク計算のスピードを40倍まで高めることに成功したと発表しました。

JPモルガンのエクイティ・デリバティブ・グループでは、リスク計算の計算コストを75%削減する3年計画の一環として、NVIDIA Tesla M2070 GPUをデータセンターに採用しました。そして、JPモルガンが行うエクイティ・デリバティブを中心としたリスク計算の半分以上を、CPUのみをベースとしたシステムからGPU/CPUのハイブリッド・システムへと移設しました。GPUをCPUと組み合わせて使用するようにした結果、アプリケーション・パフォーマンスがCPUのみで実行した場合と比べて40倍に向上するとともに費用が80%以上も削減され、同一消費電力で比較すれば高いパフォーマンスを提供できるグリーンなデータセンターに生まれ変わりました。

JPモルガンにとって、これは当該業務を根底から変えるほどのテクノロジーです。従来は一晩もかかっていたさまざまな製品のリスク計算がわずか数分でできるようになるからです。Tesla GPUの採用により、JPモルガンは市場における優位性が大幅に高まったわけです。計算にとても長い時間を要する特殊な金融商品でさえ、必要に応じて、従来は考えられないほどのスピードで計算ができるため、計算の頻度を高め、複雑なシナリオについて計算することも可能になります。

NVIDIA Tesla GPUは、JPモルガンが世界各地に持つ複数のデータセンターに採用されており、コンピュート・バックボーン・インフラストラクチャ経由で共有されています。つまり、何十種類ものグローバルなアプリケーションでGPUをシームレスに活用できる状況なのです。社内で共有するグローバルなコンピュテーショナル・インフラストラクチャにGPUを組み込む形とした結果、GPUの利用率は1日24時間、70%に近いレベルとなりました。

金融サービス業界にとって、リスク管理はコストの上昇が続く、頭の痛い問題です。JPモルガンでは、GPUをコプロセッサーとしてリスク・ライブラリーの計算を高速化することと、NVIDIA Tesla GPUをグローバルなグリッド・コンピューティング・インフラストラクチャに組み込むことにより、リスク計算のコスト削減を進めようと考えました。この結果、リスク管理プラットフォームの総所有コストが引き下げられた上、リスク計算のスピードが大幅にアップし、顧客の要望に応えるスピードも大幅に高まりました。

GPUの活用により、JPモルガンは、リスク算出分野でイノベーション賞を授与されました。詳しい情報は、こちらをご覧ください。NVIDIA Tesla GPUによるハイパフォーマンスコンピューティングに関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。

NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は1,900以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイト//www.nvidia.co.jpをご覧ください。

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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPUの機能、メリット、パフォーマンス、価格、影響、モダンコンピューティングに対する企業特許の効果など将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジーの開発あるいは既存の製品やテクノロジーの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2011年5月1日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

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