新しいNVIDIA TESLA GPU、科学計算の世界記録を塗りかえる|NVIDIA
 

新しいNVIDIA TESLA GPU、科学計算の世界記録を塗りかえる

 
 

新しいフラッグシップモデルのTesla M2090 GPU、 分子動力学シミュレーションのAMBERで新記録を樹立するとともに 産業用・研究用の幅広いアプリケーションで高いパフォーマンスを発揮

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NVIDIA Tesla M2090 GPU

2011年5月17日 - カリフォルニア州サンタクララ -NVIDIA(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO: ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq:NVDA)は本日、世界最速のハイパフォーマンスコンピューティング用並列プロセッサー、Tesla™ M2090 GPUを発表しました。Tesla M2090 GPUは、科学計算の分野で使われる主要な性能指標において、史上最高のパフォーマンスを記録しました。

Tesla M2090 GPUには512個のCUDA®並列処理コアが搭載されており、倍精度計算のパフォーマンスはピークで665ギガフロップスに達します。CPUのみを使用する場合と比較して、アプリケーションの実行速度を最高で10倍まで引き上げることができるのです。

生体分子の挙動をシミュレーションするアプリケーションとして広く使われているAMBER 11の最新バージョンを用いて試験を行ったところ、4個のTesla M2090 GPUを4個のCPUと組みあわせたシステムで1日あたり69ナノ秒のシミュレーションが行えるという記録的なパフォーマンスが得られました。CPUのみで構成されたスーパーコンピューターでは、1日あたり46ナノ秒がAMBERパフォーマンスの最高記録です。(1)

AMBERの中心的推進者の一人、サンディエゴ・スーパーコンピュータ・センターのロス・ウォーカー(Ross Walker)助教授は、次のように述べています。「これは史上最高の記録です。Tesla M2090 GPUを使えば、普通の大学がスーパーコンピューターを自由に使えるところ以上のアプリケーション・パフォーマンスをAMBERで得られるわけです。」

Tesla M2090 GPUは、新製品のHP ProLiant SL390 G7 4Uなどのサーバに搭載される予定です。SL390ファミリは、スケールアウトとHPCの市場セグメントに最適化されたHPサーバソリューション、SL6500 Scalable Systemに属する製品で、GPUとCPUのハイブリッド・コンピューティング環境専用の設計となっています。

SL390 G7 4Uサーバでは、ハーフワイド4Uシャーシに最大で8個のTesla M2090 GPUを搭載することが可能です。CPU 2個にGPU 8個という構成は、市場でもっとも高いGPU対CPUの比率です。このシステムは、量子化学や分子動力学から地震データ処理などのデータ解析にいたるまで、幅広いアプリケーションに適しています。

HPのハイパースケールビジネスユニットでマーケティングを担当するディレクター、グレン・キールズ(Glenn Keels)氏は、次のように述べています。「処理量の多いデータセンターアプリケーションを利用している場合、膨大な量の複雑なデータをすばやく、効率的に処理できるシステムが必要となります。HPとNVIDIAはもう10年も協力してきており、その結果、CPU/GPU構成で業界最速のマシンを作ることに成功しました。複雑な科学計算も処理可能な能力とスピードが提供できるマシンです。」

Tesla M2090 GPUは、AMBER以外にも、GPUによる高速化が施されたさまざまなHPCアプリケーションに最適です。たとえば、MATLAB、GADGET2、GPU-BLASTなどの主要アプリケーションはもちろん、分子動力学アプリケーションのNAMDやGROMACS、コンピューター支援エンジニアリングのANSYS MechanicalやAltair Acusolve、Simulia Abaqus、地球科学のWRFやHOMME、ASUCA、石油ガスのParadigm VoxelgeoやSchlumberger Petrelなどが挙げられます。

HP ProLiant SL390 G7 4Uサーバの詳細については、こちらをご覧ください。また、Tesla M2090をはじめとするMクラス製品ファミリの詳細については、こちらをご覧ください。

(1 )公開されたAMBERパフォーマンスでは、46ナノ秒/日が最高です。提供: //ambermd.org/amber10_bench_files/jac_nve_kraken_ranger_large.png

NVIDIAについて
NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。NVIDIAのプログラム可能なGPUの専門的技術は、費用のかからない安価な、そして幅広いアクセスができるスーパーコンピュータによる並列処理の進歩を続けています。米国で保有する特許は1,800以上で、近代的なコンピューティングの基礎となった発見や設計に関するものもあります。より詳しい情報については、www.nvidia.co.jp あるいは日本語サイトwww.nvidia.co.jpをご覧ください。

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本参考情報に記載されている記述の中には、NVIDIA Tesla GPUの機能、メリット、パフォーマンス、価格、影響、モダンコンピューティングに対する企業特許の効果など将来予測的なものが含まれており、予測とは大幅に異なる結果を生ずる可能性があるリスクと不確実性を伴っています。これらのリスクと不確実性に関してはこれらに限らず、世界的な経済環境、サードパーティーに依存する製品の製造、組立、梱包、試験、技術開発および競合による影響、新しい製品やテクノロジーの開発あるいは既存の製品やテクノロジーの改良、当社製品やパートナー企業の製品の市場への浸透、デザイン、製造、あるいはソフトウェアの欠陥、ユーザの嗜好および需要の変化、業界標準やインターフェースの変更、システムを統合する際の当社製品および技術の予期せぬパフォーマンスの損失などがあり、その他のリスクの詳細に関しては、Form 10-Kの2011年1月30日を末日とする会計年度レポートなど、米証券取引委員会(SEC)に提出されているNVIDIAの報告書に適宜記載されます。これらの将来予測的な記述は発表日時点での見解に基くものであり、NDIVIAはこれらの記述を更新する一切の義務を負いません。

 

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